遊びにも注意が必要?犬のライフステージに合わせた遊び方を解説

犬はおもちゃを使って遊ぶことが大好きですよね。

そんな犬の大好きな遊びですが、ライフステージに合わせて遊び方を変えていくことで愛犬の体力や活動量にあった遊び方を見つけてあげることができます。

また、犬の性格やタイプに合ったおもちゃの選び方も紹介しますので、愛犬にはどのようなおもちゃが合っているのかを探してみてくださいね。

 

ライフステージに合わせた遊び方が必要な理由

 

犬は遊ぶことが大好きなので、どんな遊び方をしても喜んでくれるのでは?

と考えている飼い主さんもいるかもしれません。

しかし、ライフステージごとに体力も異なってきますし、遊びの好みも変わってくるのです。

若い頃と同じような遊び方を歳を取っても行うことによって体への負担が大きくなってしまうこともありますので、ライフステージごとの遊び方をマスターすることはとても重要です。

ライフステージによって好きなことが変化する

子犬の頃はよく遊んでいたおもちゃでも歳を重ねるに従って興味を示さなくなってしまったという経験をしたことのある飼い主さんは意外と多いのではないでしょうか?

人間も大人になるにつれて好きなものが変化するように、犬も好みは変化していきます。

そのため、ライフステージごとにどのようなことに興味を持っているのかを観察し、愛犬に合った遊びを見つけてあげることが大事なのです。

犬は歳を取っても飼い主さんと楽しく遊びたいと思っていますので、好みを探してあげるようにしてみてください。

 

体力や活動量が異なる

ライフステージによって体力や活動量は大きく変わってきます。

成犬の時にはボールを使ってたくさん走り回っていた犬でも老犬になってくると同じようにボール遊びを楽しむことはできなくなってきてしまうものです。

成犬の時のように動けないことによって自信を喪失してしまう犬もいると言われていますので、体力や活動量に合わせた遊び方を探してあげる必要があります。

また、歳を取っても問題なく遊べるとしても体には大きな負担がかかっていることもありますのでよく様子をみるようにしてあげてくださいね。

 

ライフステージごとの遊び方

ライフステージごとに遊び方を変えなくては行けない理由を理解していただけたと思いますので、実際にどのような遊びをしてあげると良いのかについて解説していきます。

愛犬にはどんな遊び方が合っているのかを見つけてみてください。

 

子犬期は何にでも好奇心旺盛!

子犬期は何にでも興味を示し、好奇心が旺盛です。

また、まだ知らないことが多いので恐怖心も少なく、どんなことでも挑戦しようとする傾向にあります。

子犬期はいろいろな遊びにチャレンジしてあげると良いでしょう。たくさんの遊びに触れることによって脳の発達にもつながりますし、体力もついてきます。

最初のうちは簡単な遊びからチャレンジして、慣れてきたらどんどん難易度の高い遊びにもチャレンジしてみると良いです。

室内で遊ぶ際には口にしたら危険なものがないかやぶつかってはいけないものがないかなどを確認してから遊ぶようにしてあげてください。

また、フローリングには滑り止めを敷いてあげることによって足への負担も少なくなりますのでおすすめです。

 

成犬期は活動量が最も多い時期

成犬期は活動量が最も多い時期になるので運動系の遊びをしてあげると良いです。

体力を使ってあげることによってストレス発散につながり、問題行動の改善にもつながります。

活動量の多い犬種の場合にはドッグランや広い公園などを活用してフリスビーなどを使って遊んであげると運動不足解消になります。

また、水遊びが好きな犬種の場合にはドッグプールなどで泳がせてあげるのも良いです。海や川は流れがあるので注意して遊ぶようにしましょう。

また、お水をたくさん飲んでしまわないように注意することも大切です。

 

老犬期になったら体よりも頭を使おう

老犬期になるとどんなに活動量の多い犬種でもあまり動けなくなってきます。

無理に今までと同じような遊びをさせる必要はありません。

老犬になったら体力を考慮して、運動系の遊びよりも頭を使うような遊びをしてあげると良いです。

頭を使うことによって認知症の予防にも繋がってきますので、積極的に遊びに誘ってあげるようにしてみてくださいね。

 

遊びに欠かせないおもちゃの選び方

犬の遊びに欠かせないものといえばおもちゃですよね。

安全に楽しく遊ぶにはおもちゃを正しく選ぶ必要があります。

ここからはどのようにしておもちゃを選んだら良いのかについて紹介していきます。

今までおもちゃはなんとなく選んでいたという飼い主さんはぜひ、参考にしてみてくださいね。

 

おもちゃの目的や用途を理解する

おもちゃにはそれぞれ目的や用途が決まっています。

その目的や用途をしっかり理解しておくことで愛犬に合ったおもちゃを選べるようになります。

例えば、飼い主さんと一緒に引っ張りっこをして遊ぶために作られたおもちゃであればそれなりの長さと強度があり、飼い主さんが持ちやすいような形になっています。

犬が一人でも遊べるようなおもちゃは噛むことで音が鳴ったり、中におやつを隠すことができるようになっているなどの仕掛けがあることが多いです。

噛むことが好きな犬のために天然の木でできた噛む専用のおもちゃも販売されています。

このようにおもちゃにはそれぞれ目的や用途が決まっていますので、自分が選んだおもちゃがどのようにして遊ぶものなのかを理解して選ぶようにしてみてください。

 

愛犬の好きな傾向を知る

愛犬にあったおもちゃを選ぶには愛犬がどのような遊びが好きなのかという傾向を知るようにすることが大切です。

いくつかおもちゃを持っていれば、よく遊んでいるおもちゃはどのようなものなのかを観察するようにすれば愛犬の好みを知ることができます。

また、どんな遊びが好きなのかでおもちゃを選ぶようにするのもおすすめです。

ボール遊びが好きな犬や引っ張りっこが好きな犬、一人遊びが得意な犬と個体によって好みはさまざまですから、日頃からよく観察してあげてください。

 

誤飲しないものを選ぶ

おもちゃの選び方で注意したいことは誤飲をする恐れがないかです。

細かい部品や装飾がついているものは破壊して食べてしまうこともあります。

なるべく犬が噛んで取ってしまいそうなものがついているおもちゃは選ばないようにすると安心です。

また、愛犬のパワーや体格にあったサイズのものを選ぶようにすることで誤飲や誤食を防ぐこともできますので、おもちゃを選ぶ基準にしてみると良いでしょう。

噛む力の強い犬の場合にはプラスチックなどでできたおもちゃを簡単に破壊してしまうので今日どの強いものを選んでください。

どんな素材であってもぼろぼろにしてしまう場合には天然の木でできたおもちゃなどを選ぶことによって誤って飲み込んでもリスクを下げることができます。

その他にも食べても大丈夫な鹿の角などでできたおもちゃなども販売されていますので、なんでも破壊してしまう場合には活用してみてください。

愛犬と楽しめる遊び方

おもちゃ選びはなんとなくデザインが可愛いからといった理由で選んでいる飼い主さんも多いと思いますが、安全性などに十分気をつけて選ぶことが重要であることがわかりましたね。

ここからは実際に愛犬と遊ぶ際にどのような遊びをすれば良いのかわからないという飼い主さんのためにいくつか遊び方を紹介していこうと思います。

 

ロープ引っ張りっこ

子犬期や成犬期におすすめな遊び方としてロープの引っ張りっこがあります。

引っ張りっこに適した強度のあるおもちゃを選んでください。

力が強い犬の場合には飼い主さんが持ちやすいものを選ぶようにするとお互いに楽しく遊ぶことができます。

引っ張りっこをする時に注意すべきことはロープを激しく動かさないようにすることです。

左右に振り回したりすると首を痛めてしまう危険性があるので注意しましょう。

また、あまりにもヒートアップしてしまった場合には噛みつきなどにつながることもあるので、興奮しすぎているなと感じたら少し落ち着かせてあげるようにしましょう。

水鉄砲を使って追いかけっこ

夏場などにおすすめしたい遊びが水鉄砲を使った追いかけっこです。

地面に向かって水鉄砲をいろいろなところに発射します。

犬は動いているものを追いかける習性があるので発射されたお水を追いかけて遊ぶことができます。

暑い日でもお水を使った遊びなので涼しく楽しむことができます。

 

ボール遊びは王道

犬との遊びの王道と言えばボール遊びですよね。

犬は人間と共に狩りをしてきた歴史があります。

そのため、動くものを追いかけ飼い主さんの元まで持ってくることが得意なのです。狩猟本能が満たされるのでストレス発散にも最適です。

上手にボール遊びをするためにはボールを取りに行った後に、飼い主さんの元まで持ってきて離すという練習をすると良いです。

最初のうちは追いかけるけれど持ってきてくれないといった状況になりやすいですが、おやつなどを使用して練習することによって上手に遊ぶことができるようになります。

おやつでの練習の方法は以下の手順で行うとスムーズです。

  • 最初はボールを投げて、口に咥えることができたらおやつをあげる。
  • 次に咥えたボールを持ったまま飼い主さんの近くに来られたらおやつをあげる。
  • 徐々にボールを持ってくる距離を伸ばしていく。
  • 口からボールを離してくれたらおやつをあげる。
  • 余裕があれば、ボールを取る際に「離せ」などといったコマンドを言ってあげると「離せ」というコマンドでスムーズに口からボールを受け取ることができるようになる。

この方法を繰り返すことによってちゃんとボールを持ってきて、飼い主さんに渡すことができるようになります。

 

ノーズワークは頭脳派な遊び

ボール遊びや引っ張りっこは体力をかなり使う遊びなので老犬には少しきついかもしれません。

そんな老犬におすすめなのがノーズワークという遊びです。名前の通り、鼻を働かせて遊びます。

犬はもともと嗅覚が非常に優れているため、その能力を最大限に活用することによって脳が刺激されて認知症の予防ができます。

また、臭いを嗅ぐという行為をすることによって本能も刺激されて、欲求を満たすことができるとも言われています。

ノーズワークは犬の大好きなおやつなどを部屋やノーズワーク専用のマットなどに隠して、嗅覚を使用して探してもらう遊びです。

激しい動きがないので体力や筋力が落ちてきている老犬でも問題なく遊ぶことができますし、おやつを探す際に部屋の中やマットの上を歩くことになるので軽い運動にもなります。

ノーズワーク専用のマットはネットやペットショップなどで販売されています。また、フェルトを使用して手作りする飼い主さんもいます。

1日中ほとんど動くことがなかったり、寝てばかりの犬でも安心して楽しむことができますのでぜひ、チャレンジしてみてください。

老犬だけでなく子犬や成犬でも楽しく遊ぶことができますし、脳の発達にも効果が期待できると言われているので室内遊びの一つとして取り入れてみると良いです。

 

お留守番にも最適!知育玩具

お出かけの時に寂しさからいたずらをしたり、たくさん吠えてしまうといった行動に頭を悩ませている飼い主さんもいると思います。

そんな飼い主さんには知育玩具がおすすめです。

知育玩具は頭を使っておやつなどをおもちゃの中から取り出すおもちゃの事ですが、ノーズワークのように広いスペースが必要ないのでケージの中で遊ぶことができます。

お出かけ前に知育玩具におやつを入れて犬に与えておけば、しばらくはおやつを取り出すのに夢中になってくれるので寂しさが軽減されたり、吠えの防止に繋がりますよ。

知育玩具はさまざまな種類があるので愛犬に合ったものを見つけてあげてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は犬のライフステージに合わせた遊び方やおもちゃの選び方などを紹介していきました。

年齢によって遊び方は少しずつ変えていくことで楽しく安全に遊ぶことができます。

また、おもちゃを上手に活用することで問題行動の改善につながることも理解していただけたのではないでしょうか?

ぜひ、この記事を参考にして愛犬と遊ぶ時間をより充実したものにしてみてください。

 

りっちゃん

■保有資格

愛犬飼育スペシャリスト

■経歴

元動物看護師

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