動物看護師もやっている!犬のセルフトリミングや日常ケアの方法
動物看護師もやっている!犬のセルフトリミングや日常ケアの方法
自宅で愛犬のトリミングや爪切り、肛門腺絞りといった日常ケアができるようになれたら良いのになあと思ったことがある人は多いのではないでしょうか?
今回は動物看護師がやっているセルフトリミングや日常ケアのやり方を紹介していこうと思います。
また、自分でやる際に注意すべきことも解説していますので、挑戦しようと考えている人は参考にしてみてくださいね。
もくじ
セルフトリミングや日常ケアをすることのメリット
トリミングサロンに行けば愛犬を可愛くカットしてくれたり、爪切りなどの日常ケアも一緒に行ってくれることが多いですよね。
では、なぜ自分でトリミングや日常ケアをできるようになっておく必要があるのでしょうか?
実は、セルフトリミングや日常ケアをできるようにしておくことのメリットは意外とたくさんあるのです。
サロンに行く時間や費用がかからない
一つ目のメリットとしては、トリミングサロンに行く時間を確保しなくて良いことや費用がかからないということがあげられます。
仕事をしていてなかなかサロンに行く時間が確保できないという人は多いと思います。
また、トリミングをしてもらうのはお金がかかります。
毎月決まった出費があるのは少し大変ですよね。自分でトリミングや日常ケアができるようになれば、今までサロンに行っていた時間を愛犬とのお出かけの時間にできるかもしれません。
さらに、サロンのお金がかからなくなれば、ちょっと贅沢なフードに変えてあげることができるかもしれません。
愛犬とのコミュニケーションになる
もう一つのメリットとしては、愛犬とのコミュニケーションの時間を確保できるようになるということです。
普段あまり色々な体の部位に触る機会がない場合でも、日常ケアなどを行っているときにはたくさん体に触れてコミュニケーションを取ることができます。
また、たくさん体に触れることで体に何か異常があったときにも早く気づいてあげることができるかもしれません。
セルフトリミングや日常ケアのやり方
自分でトリミングや日常ケアをすることは時間やお金がかからずに済むだけでなく、愛犬とのコミュニケーションの時間にもなるということがわかりました。
ここからは、実際に動物看護師が行っているセルフトリミングや日常ケアのやり方を紹介していこうと思います。
最初のうちはうまくできないこともあるともいますが、何度も繰り返し行っているうちにできるようになりますので根気よく練習してみてくださいね。
セルフトリミングは可愛さよりも実用性
セルフでトリミングをする前に知っておいて欲しいことがあります。
それは、サロンでトリミングしてもらうのとセルフでトリミングするのではトリミングを行う目的が異なるということです。
トリミングサロンの場合には、仕上がりの可愛さなど重視することも多いですよね。
しかし、可愛らしいカットはプロだからこそできる技であり素人ではそう簡単にはできません。
セルフでトリミングを行う際には実用性を重視したトリミングであるということを知っておきましょう。
それでは、実際にセルフトリミングをする際に準備すべきものから紹介していきます。以下のものを準備しておくとトリミングがしやすいです。
・ブラシ
・犬用のバリカン
犬の毛を刈る前にはブラッシングを行うようにしましょう。
被毛の汚れや絡まりをほぐしておくことでバリカンが通りやすくなり、スムーズに刈ることができるようになります。
ブラッシングができたらバリカンで毛を刈っていきます。
自分でトリミングを行う際には基本的にハサミは使用せず、バリカンを使います。
ハサミを使用しないのは使い方を学んでいないと怪我をさせてしまう危険性が高いからです。
バリカンで刈っていくのは、肛門周りや足の裏側などです。
暑い季節などでは全身の毛を短く刈って涼しく過ごすことのできるサマーカットというものもありますが、基本は部分的に刈っていくだけで問題ありません。
ちなみに、サマーカットをすることによって毛質が変わってしまう犬もいるので刈る前には注意が必要です。
また、短く刈りすぎることで皮膚に紫外線が当たりやすくなるというデメリットもあります。
まずは、肛門周りのトリミングについて説明します。
肛門周りをトリミングしておくことで衛生的に保つことができますし、肛門腺も絞りやすくなります。
肛門周りはデリケートな部分なので慎重に刈っていきましょう。
犬を立たせた状態でしっぽを軽く上に持ち上げます。
バリカンの刃が皮膚に平行になるようにして刈っていきます。
お尻の穴が見えるくらい刈ることができれば十分です。
次に足の裏の毛を刈っていきます。
足の裏の毛を刈っておくことで肉球の役割がしっかりと発揮され、フローリングでも滑りにくくすることができます。
足裏の毛もバリカンで刈っていきますが、肉球の間に生えている毛まで刈る必要はありません。
肉球にかぶさっている毛を刈るようにしましょう。
肉球の間の毛は慣れてきたら刈るようにしても構いませんが、皮膚などを誤って切ってしまう危険性もあるので注意が必要です。
基本的には肛門周りと足の裏の毛を刈っておけば大丈夫ですが、飾り毛が長い犬種などの場合には長さ調節などができるバリカンを使って軽く整えてあげても良いでしょう。
爪切りは定期的に行うことが重要
次に日常ケアの一つである爪切りのやり方を紹介していきます。
犬の爪は定期的に切っておかないとどんどん伸びて歩きづらくなってしまったり、爪の中の血管が先の方まで伸びてきてしまって爪を短く切れなくなってしまう可能性があります。
爪切りをするには以下のものを準備しておきましょう。
・犬用の爪切り(ニッパー、ギロチン)
・やすり
・止血剤
爪切りは犬専用のものを準備しましょう。
犬用の爪切りはニッパータイプとギロチンタイプの2種類がありますが、自分が使いやすい方を選ぶと良いです。
ニッパータイプはハサミのような感覚で爪を切ることができますが、硬い爪は切りづらいことがあります。
ギロチンタイプは硬い爪でも切ることができますが、よく切れるので切りすぎには注意が必要です。
やすりは電動のものでも手動のものでも構いませんが、中には電動やすりの音や振動が苦手な犬もいるので注意が必要です。
爪を切りっぱなしにしておくと布などに引っ掛けて破けたり、爪がささくれてしまうことがあるので必ず爪を切った後にはやすりがけをします。
止血剤は必ず準備しなくてはいけないというわけではありませんが、持っておくと安心して爪を切ることができるのではないでしょうか。
最初のうちは切りすぎて血が出てしまったなんてこともあります。
そんなときに止血剤があれば出血した部分に塗るだけで血を止めることができます。
ペットショップで購入することができるので1つ持っておくと良いです。
犬の爪は犬種によって色が異なりますので、どんな色の爪でもカットできる方法を紹介します。
まずは、爪の根元をしっかりと押さえて振動がなるべく伝わらないようにしてあげてください。
早速爪を切っていきますが、最初は先の方を少しだけ切ってみます。
爪の断面を見て、真ん中あたりが透明で柔らかい場合にはこれ以上切る必要はありません。
一方で、まだ爪の真ん中が硬かったり、粉っぽい感じの場合には角を落とすようなイメージで少しづつ切り進めてください。
切り進めていくと透明で柔らかくなる部分があるはずです。そこまで来たら終了です。
爪を切った後は断面をやすりで滑らかにしましょう。このときも爪の根元をしっかりと押さえて動かないようにしてください。
この方法なら横から血管の位置を確認できないような爪でも上手に切ることができますよ。
肛門腺は絞れるようになっておくべき
日常ケアの中でもう一つできるようになっておきたいのが肛門腺絞りです。
肛門腺は肛門の下あたりに存在しており、強い臭いを発する分泌物が溜まる部分です。
肛門腺は個体によって溜まり具合が異なってくるので、定期的に絞ってあげなくてはいけない犬もいれば、全然絞らなくても大丈夫な犬もいます。
定期的に絞ってあげなくてはいけない犬の場合、肛門腺に溜まった分泌物を排泄と共に排出することができないのです。
肛門腺を絞らないまま放置すると破裂してしまうこともあります。
肛門腺は破裂すると肛門の下あたりに穴が開いたような傷ができます。
ここから肛門腺に溜まった分泌物が一気に出てくるのでかなり強い臭いがします。
また、出血も伴うのでおむつなどを着用しておく必要があります。
動物病院での治療と抗生物質の服用によって1週間程度で治りますが、肛門腺を絞らなければ同じことを繰り返してしまいます。
そんな肛門腺破裂を防ぐために、実際にどのようにして絞ったら良いのかを解説していきます。
準備するものは特にありませんが、肛門腺から出てくる分泌物は強い臭いがあるので肛門に使用できる消臭スプレーなどがあると良いかもしれません。
肛門腺はお尻の穴の下に存在しています。
お尻の穴の下を人差し指と親指で挟むように持つとプクッと膨らんでいるものが両方の指で感じることができると思います。
その膨らみを少し奥に押すような感じで肛門に向かって絞ります。
茶色っぽい分泌物であったり、マスタードのように粒々していることもありますが、これらの分泌物が出てきたらしっかりと絞れている証拠です。
自宅で愛犬をシャンプーする場合には、シャンプーのついでに絞ってあげるとすぐに洗い流すことができて衛生的です。
最初のうちはなかなか上手に絞ることができないかもしれませんが、コツを掴めば肛門腺に分泌物が溜まっているかどうかが触ってわかるようになりますし、簡単に絞れるようになります。
肛門腺の溜まり具合は犬によって異なりますが、月に1回程度絞るようにしていれば破裂することはないでしょう。
セルフで行う際の注意点
セルフでトリミングや日常ケアをする方法を紹介していきましたが、注意しなくてはいけないこともあります。
実際に自分でケアすることにチャレンジしてみようと思っている人は、その前に注意点をしっかりと理解してから行うようにしてみてください。
愛犬の気持ちを考えて行う
自分でトリミングや日常ケアをすることは悪いことではありません。
しかし、愛犬にとっては大きな負担になってしまう可能性があります。
特に慣れないうちは1本の爪を切るだけでも、時間がかかってしまいますよね。
長時間ケアをされることは犬にとってストレスになりかねません。
このようなストレスを与えないためにも自分でトリミングや日常ケアを行う際には愛犬の気持ちを考えて行うことが大事です。
犬は自分の気持ちをカーミングシグナルという合図で伝えてきます。
例えば、トリミングをしているときに眠くないのにあくびをしていたら、それはストレスを感じているということを伝えているのかもしれません。
このようにストレスサインが見られた場合にはなるべく早く終わらせてあげるようにしてください。
また、バリカンに恐怖を感じて震えていたり爪を触られたくないといった行動が見られた場合には徐々に慣れてもらうような練習をしてから行うようにしましょう。
初めから全て完璧にこなそうとしない
セルフトリミングや日常ケアを初めから完璧にできる人はいません。
全て完璧にこなそうとすると時間もかかってしまいますし、飼い主さん自身の負担も大きくなってしまいます。
自分でケアができるようになることで時間やコストの削減になるはずが、お互いにストレスになってしまうようでは意味がありません。初めから完璧にこなそうとせず、「今日は肛門腺を1回だけ絞ってみよう」や「前足だけ爪を切ろう」などと目標を低めに設定しておくと良いです。
無理はしない
自分でトリミングをしたり日常ケアができるようになるとメリットがたくさんあります。
しかし、決して無理はしないようにしてください。
例えば、愛犬が暴れ回っているのに無理矢理押さえつけて毛を刈るなどといったことです。
無理に行うことで今まで築いてきた信頼関係が壊れてしまうかもしれません。
どうしても自分で行うのは無理そうだなと感じたらプロに頼むようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はセルフトリミングや日常ケアを行うことのメリットややり方、そして注意点についてお話ししていきました。
自分で愛犬のケアができるようになることで愛犬とのコミュニケーションの時間になるというメリットがあります。
しかし、正しい方法で行わないと信頼関係を壊してしまう可能性もあるということが理解していただけたのではないでしょうか。
愛犬の気持ちを考えながら、少しづつ練習してみるようにしてください。
