ドッグトレーナーが教える!犬を室内飼い・外飼いする際の注意点
現代では、犬を外飼いする人は少なくなっています。
しかし、さまざまな事情から犬を外飼いしたいという人もいるでしょう。
この記事では、犬を室内飼いや外飼いをするメリットとデメリット、注意点についてもご説明します。
犬を室内飼いするメリット
おそらく、犬を飼っている人のほとんどが室内飼いをしているでしょう。
まずは、犬を室内飼いするメリットについてご説明します。
犬といっしょに過ごす時間が長い
当然のことですが、犬を室内飼いするといっしょに過ごす時間が長くなります。
いっしょに過ごす時間が長くなれば、コミュニケーションをとる時間もしっかりと確保できるでしょう。
犬は本来群れで生活をする動物のため、飼い主といっしょに過ごすことで飼い主のことをリーダーだと認識してくれる可能性が高くなります。
また、犬と触れ合うことで私たち飼い主が癒されるというメリットもあるでしょう。
体調の変化に気が付きやすい
犬を室内飼いするといっしょに過ごす時間が長くなるため、体調の変化にも気が付きやすいというメリットが挙げられます。
いつもよりも元気がない、食欲がないなど犬に異常が起きたときにもすぐに対応することができるでしょう。
これらの異常は、怪我や病気の早期発見にも繋がります。
快適な環境で飼うことができる
私たち人間と同じ屋根の下で過ごすのであれば、それなりに快適な環境が保証されていることになります。
エアコンやストーブを使用することによって、室内の環境が快適になるでしょう。
そのため、犬は暑さや寒さに悩まされることも少なくなります。
気温によっては熱中症などのリスクが高まるため、それらのリスクを回避できるというのは室内飼いの大きなメリットとなるでしょう。
犬が不安を抱えにくい
室内飼いで常に家族といっしょにいる生活は、犬にとって精神的にも快適なものです。
群れで生活をする犬にとって、まわりに誰もいないというのは不安を抱えてしまう原因にもなります。
犬の身体が汚れにくい
犬を室内飼いすることは、犬の身体が汚れにくいというメリットもあります。
私たち人間と違い、犬は「ここは汚いから通るのはやめておこう」などとは考えません。
そのため、犬を外で放置しておくと、あっという間に身体が汚れてしまうこともあるでしょう。
犬を室内飼いするデメリット
犬を室内飼いするのは、少なからずデメリットもあります。
デメリットを理解した上で、それらを解決できるように行動する必要がありそうです。
抜け毛の掃除が大変
犬種によって抜け毛が多い、少ないということはありますが、換毛期になるとほとんどの犬の抜け毛が多くなります。
特にダブルコートの犬種であれば1年中抜け毛が多くなるため、抜け毛の掃除に毎日追われることになるでしょう。
犬が家具や家電をイタズラする可能性がある
犬を室内飼いすることで、犬が家具や家電をイタズラする可能性が考えられます。
特に犬にひとりで留守番をさせているときに、暇つぶしで家具や家電にイタズラをしてしまうことがあるでしょう。
犬にとってはただのイタズラかもしれませんが、決して安くはない家具や家電を破壊されてしまうと、飼い主にとっては痛手となります。
また、家の柱などを噛まれてしまうこともあり、賃貸物件に住んでいる人は特に注意しなければなりません。
トイレシートを準備しなければならない
犬を室内飼いするのであれば、トイレシートを準備する必要があります。
人によっては犬のトイレは散歩のとき以外にさせないという人もいますが、犬が高齢になって介護をする際に大変になることがあるため、室内でもトイレトレーニングをさせておくことがおすすめです。
小型犬であれば、トイレシートの汚れた部分を切るなどをすることで何回か使用し続けることができます。
しかし大型犬は一度のトイレでトイレシートを変えなければならないため、それなりに大きな出費となるでしょう。
トイレシートの節約をしたいのであれば、基本的には散歩でトイレをさせて、室内でのトイレは数回程度に留めておくとよさそうです。
主従関係が逆転することがある
犬といっしょに生活をしていると、どうしても甘やかしてしまう瞬間があります。
いっしょに寝るのもそうですし、犬が吠えることで「散歩に行きたいのかな?」と犬の要求に応えてしまうこともあるでしょう。
それらの積み重ねをすることで、飼い主と犬の主従関係が逆転してしまうことが考えられます。
犬のにおいが部屋に充満する
犬を室内飼いすることで、犬の独特のにおいが部屋に充満してしまうことが考えられます。
犬のにおいに関しては、ある程度仕方のない部分もあるでしょう。
しかし、来客者に嫌な思いをされないためにも、犬のにおい対策をしておく必要がありそうです。
犬を室内飼いする際の注意点
犬を室内飼いするときには、何点か気を付けなければならない点があります。
これらの注意点を守らなければ、犬のストレスの原因となる可能性もあるでしょう。
それでは、犬を室内飼いする際の注意点を解説します。
定期的に室内の掃除をする
犬を室内飼いするのであれば、定期的に室内の掃除をする必要があるでしょう。
もちろん犬を飼っていなくても掃除はしなければなりませんが、犬の抜け毛が室内に散らばらないように毎日の掃除機や換気は欠かせません。
犬の被毛の健康を維持するためにブラッシングをすることもありますが、ブラッシングをした後にもしっかりと掃除をしましょう。
室内に抜け毛が散らばっているのを放置しておくと、衛生的にもよくありません。
犬の留守番のしつけをする
犬が留守番中にイタズラをしないためには、日頃からイタズラに対するしつけをする必要があります。
犬のイタズラは、現行犯以外で叱ることはできません。
また、あまりに叱りすぎると叱られたストレスによって、さらにイタズラをすることも考えられます。
そのため、犬にひとりで留守番をさせる際には、ケージやサークルを設置しておくことをおすすめします。
室内の温度に気を付ける
私たち人間と同様に、室内の温度が高ければ犬も熱中症になってしまいます。
熱中症は命に係わるため、日頃から対策をしなければなりません。
犬を室内飼いしているのであれば、エアコンで快適な温度に設定しておくことで熱中症対策になるでしょう。
また、犬を留守番させるときにもエアコンを切ってはいけません。
犬を飼うのであれば、暑い時期は24時間エアコンの電源を入れっ放しにするようにしましょう。
しつけをしっかりと行う
犬との主従関係が逆転してしまうと、さまざまな問題行動に発展することがあります。
そのため、日頃からしつけをしっかりと行いましょう。
犬の要求に応えることなく、散歩の際も犬の行きたい方向に行ってはいけません。
すべてを飼い主主導で行うことで、室内飼いであっても犬との主従関係が逆転してしまうことはないでしょう。
室内の整理整頓を行う
犬がイタズラをしないように、室内は常に整理整頓しておきましょう。
イタズラは犬に原因があるように感じますが、部屋を散らかしている飼い主にも責任はあります。
常に室内をきれいにして、犬にイタズラをされたくないものは手の届かない場所に置くようにしましょう。
犬を外飼いするメリット
次に、犬を外飼いするメリットについて見てみましょう。
先にいっておくと、犬に直接的なメリットは少ないといえます。
室内が汚れない
犬を外飼いするのであれば、室内に犬が入ることがないため家の中が汚れないというメリットがあります。
これは抜け毛やにおいなどの問題もないため、定期的に掃除をする手間もかからないということになるでしょう。
犬のイタズラの心配がない
犬を外飼いすることのメリットとして、室内でイタズラをされる心配をする必要がない点が挙げられます。
問題行動の多い犬であれば、さまざまな家具や家電を破壊してしまうこともあるでしょう。
しかし外飼いであれば、それらの問題行動に悩まされることもありません。
番犬になる
犬を外飼いしておくことで、番犬として頼りになるかもしれません。
特に大型犬であれば、外に大型犬がいるだけで悪さをしようと考えている人が近寄らなくなることが期待できます。
しかし、警戒心の強い番犬適正がある犬でなければ、効果はないでしょう。
野生の環境で生活できる
犬にとって、草や土の上というのは落ち着くものです。
これは、野生で生活をしていたころの名残でしょう。
そのため、フローリングの上で寝るよりも、草や土の上で寝たほうが落ち着くという犬も多いはずです。
犬を外飼いするデメリット
犬を外飼いするデメリットも、チェックしておきましょう。
デメリットをよく理解した上で、犬を外飼いするかどうか検討する必要がありそうです。
犬と触れ合う時間が少ない
犬を外飼いすることは、犬と触れ合う時間が少ないというデメリットがあります。
おそらく、犬を飼う人の多くが犬のことを好きなはずです。
そのため、犬と触れ合う時間が少ないというのは大きなデメリットに感じるでしょう。
体調の変化に気が付きにくい
犬を外飼いしていれば犬と触れ合う時間が少ないため、体調の変化にも気が付きにくいでしょう。
そのため、犬が怪我や病気になっていたとしてもすぐに対応することができずに、犬につらい思いをさせてしまいます。
特に病気であれば早期発見が大切になるため、これは大きなデメリットといえそうです。
脱走の可能性
犬を外飼いすることで、脱走する可能性が考えられます。
特に雷などの大きな音に驚いて、犬が首輪を破壊してそのまま脱走してしまう可能性はゼロではありません。
そのため、犬の脱走対策もしっかりとしておく必要があります。
天候によっては危険
外飼いをするのであればエアコンを設置することが難しいため、暑い時期には犬の熱中症の危険性が高まるでしょう。
また、台風や大雨などの天候不良のときには、犬に怖い思いをさせてしまいます。
天候によって犬の生活環境が変わってしまうことは、飼い主としても心配でしょう。
犬が高齢になったときの外飼いは難しい
犬が高齢になったときに外飼いを続けるのは、難しいといえます。
高齢犬は体調の変化が起こりやすく、すぐに対応しなければ命に係わることもあるでしょう。
そのため、ある程度の高齢になった犬は室内飼いにしてあげる必要がありそうです。
犬を外飼いする際の注意点
最後に、犬を外飼いする際の注意点についてご説明します。
外飼いは犬にとって危険が伴うこともあるため、しっかりと対策をする必要があるでしょう。
触れ合う時間を長くする
犬を外飼いするときは犬とのコミュニケーション不足になることが考えられるため、散歩時間を長くするとよいでしょう。
また、散歩時間を長くすることが難しいのであれば、休日にドッグランに連れて行くなど、触れ合う時間を大切にすることがおすすめです。
犬小屋を用意する
犬を外飼いするのであれば、かならず犬小屋を用意してあげましょう。
犬小屋は犬が落ち着く場所であることはもちろん、雨風をしのぐこともできます。
また、日光が当たらないことで熱中症対策にもなるでしょう。
飲み水を切らさない
外飼いをしている犬は、熱中症に気を付けなければなりません。
熱中症は水分不足がひとつの原因となるため、絶対に飲み水を切らさないようにしましょう。
場合によっては、犬が飲み水の入った食器をひっくり返してしまうこともあります。
そのため、定期的に犬の飲み水をチェックし、都度補充するようにしなければなりません。
まとめ
犬を室内飼い、外飼いするのにそれぞれメリットとデメリットがあります。
おそらく、犬を飼うのであれば室内飼いをする人が多いでしょう。
犬を室内飼いすることで、犬を家族と感じることは多くあるはずです。
室内飼いのデメリットも、飼い主次第でほとんどを予防することができます。
それに対して、外飼いは熱中症のリスクなどのデメリットが大きく、犬の体調の変化も気が付きにくいです。
番犬という意味では外飼いをするのも悪くはないでしょうが、さまざまなことを踏まえても犬の外飼いはおすすめしません。
そのため、もしも犬を飼いたいのであれば室内飼いできる環境であるかを考える必要があります。
外飼いしかできない環境であれば、「犬がどうしたら快適に生活をできるのか」を考えて、できる限りのことをしてあげるのが飼い主としての努めといえるでしょう。
