暖かくなってきたら、蚊・ノミ・マダニにご注意

暖かくなってきたら、ノミ・マダニにご注意

暖かな陽気になると、発生する、蚊、ノミ、マダニ。

これらの虫にかまれたりすると 場合によっては重篤な感染症にかかることがあります。

虫の発生する時期や場所を知り、予防に努めましょう。

ノミ

犬がノミに刺されると皮膚の広い範囲に アレルギー性皮膚炎を引き起こしたり、 またノミを口にして、ノミに感染している寄生虫が消化管に寄生してしまうことも。

近年は一年中、生息。 部屋にすみついていることも・・・!

ノミは、気温約18~27C、湿度約75~85%の環境を好み、梅雨の前後 から活動、繁殖するといわれています。

ただし、近年は、住宅が高気密・ 高断熱化し、室内でもノミが一年中繁殖しやすい状況になっています。

室外では、暗く、湿った場所に潜むことが多く、室内では、ノミの幼虫 の栄養となる動物のフケなどが落ちているような場所が要注意です。

ノミはこんなところに潜んでいる。

・家具の下、壁際の床

・ソファ

・犬用ベッド

・カーペット、畳

・草むらや木

・犬小屋の下(外飼いの場合)

・暖かな室内で、犬が好んで過ごす場所

・屋外では、直射日光の当たらない暗く、じめっとした場所

対処方法

室内はこまめに掃除を!

ノミをみつけてもつぶさないで。

ノミの幼虫の栄養分は、食べかすや動物のフケ、室内はこまめに掃除し清潔に保ち、ノミに栄養を与えないような環境に整えましょう。

また、ノミを見つけても絶対つぶしてはダメ。

ノミの卵が飛び散り新たに繁殖する恐れアリ。

ノミを見つけたら、粘着テープなどではりつけて捨てましょう。

マダニ

マダニは動物を吸血して生きています。

病原体をもったマダニに吸血されると、 病原菌が体に侵入。
病原体によっては、犬が死に至る場合もあります。

山林や草むらをはじめ都市部の公園などにも潜む

マダニは気温が15度以上で活発に活動するようになります。

野生動物がいるような山林、民家の裏庭、 畑、あぜ道などの草むらに潜み、動物が通るときの振動や体熱、二酸化 炭素などに反応して、草から動物の体へ飛び移ります。

近年は、都市部の公園やドッグラン、河川敷などに潜んでいることもあるので、日常的な散歩のときも注意が必要です。

マダニはこんなところに潜んでいる。

・山林、山道

・あぜ道、畑

・公園

・ドッグラン

・鹿やウサギ、野生動物がいる場所

・民家の裏庭

対処方法

外出後は体にマダニがついていないか確認。

見つけたらとらずに動物病院へ。

マダニはそれとわかるくらい大きくなるのは、飽血(最大限に吸血した)状態になる、24時間~28時間前。

体についたマダニは、無理に抜こうとすると口先が皮膚内に残って、かゆみを生じたり、化膿することがある。

見つけたら動物病院でとってもらいましょう。

蚊はさまざまな病気を運んできますが、 犬にとって怖いのはフィラリア症。

感染している蚊に吸血されると 心臓などに寄生し重症化することも。

暖かい季節になると水溜りに発生

メスの蚊が卵を産むのは、「流れていない水の水面」です。

卵はボウフラとなり、やがて成虫に。

産卵から成虫になるまでは約12日といわれています。

家のまわりでは、雨樋や植木鉢の皿などの水たまりには注意が必要です。

ちなみに蚊は、地域によって異なりますが、春から秋にかけて活動し、あらゆる場所に飛んで いきます。

高層ビルの上階にもエレベーターで運ばれてきたり、海外からも飛行機に乗ってやってきます。

蚊はこんなところに潜んでいる

・よどんだ池

・水生植物の鉢

・排水溝

・植物鉢の皿 

・水のたまったシート

・雨樋

・雨ざらしの道具やおもちゃ

対処方法

掃除や片づけをして蚊の発生源を絶とう!

蚊から逃れることはなかなか難しいですが、よどんだ池には近づかないなど蚊が発生しそうな場所を回避することが予防の一助となります。

また、蚊の発生源となる水たまりを身近なところにつくらない工夫も大切です

・道具やおもちゃは放置せず、片付ける

・古タイヤには雨よけシートをかぶせる

・雨よけシートをたるませないように注意する

・雨樋や排水溝は水がたまらないように枯れ葉などは掃除する

・池にはボウフラなどを食べるメダカや金魚を放つ

・植木鉢の皿はこまめに掃除。もしくは使用しない。

 

いぬのきもち2019年3月号より