飼い主さんをぺろぺろ、どうして飼い主さんをなめるの?
犬の舌は人にとっての「手」と一緒。 飼い主さんへの愛情表現かも!
愛犬が飼い主さんの手や足など、体のあちこちをペ ロペロとなめてくることはありませんか?
犬にとって、なめる行為は感情表現のひとつなので、なめる場所や状況によってさまざまな気持ちが読み取れます。
飼い主さんをなめるときは、人が手でなでて愛犬をかわいがるのと同じように、犬も「大好き♡」という気持ちを舌で伝えようとしているのかもしれません。
もくじ
場を和ませるために舐めることも
たとえば家族ケンカ中のときなど、飼い主さんが怒っている場合は、犬がぴりぴりした空気を察し、元の平和な空気に戻そうと飼い主さんを舐めることがあります。
飼い主さんだけでなく初対面の人を舐める犬も
犬は初対面の人に会ったとき、まずは相手のニオイをかぎます。
そのとき「この人のこと好きかも」と感じると、舐めて友好の気持ちを表現する犬もいます。
愛犬が飼い主さんを舐めるのも愛犬なりのコミュニケーションのひとつです。
口の周りを必要に舐めてきたり、避けたい部分を舐めてくる場合は「お座り」させて落ち着けせてからほめてあげましょう。
愛犬が飼い主さんをなめるときはこうしよう!
なめられたくない場所ならオスワリで落ち着かせて
犬にとっては愛情表現なので、 できれば気持ちに応えてあげたいですが、感染症のリスクもあるため、 口まわりなどは避けたいもの。
オスワリで落ち着かせてから思いっきりほめるなど、 代わりになる行動を教えても。
愛犬はなめるしぐさで、相手への感情を表現しています
言葉を話すことができない犬にとって、なめるという行動はコミュニケーション手段のひとつです。
人が愛犬をかわいがるときに手を使って触ったりなでたりするのと同じように、犬は,舌、を使 ってペロペロとなめることで、飼い主さんへの愛情や自分の気持ち、相手への要求などを伝えようとしています。
しっぽをフリフリ手や顔をなめるのは、 愛情表現慕っている気持ち
帰宅時やスキンシップをとっているときなど、愛犬が自ら寄ってきてしっぽを振ったり、リラックスした状態で飼い主さんの手や顔をペロペロ。
このしぐさは、大好きな飼い主さんに会えたうれしさやいっしょにいて楽しい気持ち、相手のことを慕っている気持ちを表現しています。
どう対処したらいいの?
飼い主さんとの関係は良好で、ポジティブなキモチで舐めているので、無理にとめなくてOK。
顔を舐めるのがあまりにもしつこい場合は手を差し出して、手に誘導させよう。
おねだりや要求を伝えるためにペロペロすることも!
飼い主さんをなめることで自分に注目してもらい、「なでて」「いっしょに 遊ぼう!」などおねだりの気持ちを伝えています。
また、飼い主さんの手からおやつをもらったりする習慣から、 「食べ物をちょうだい」という要求で手をなめることもあるでしょう。
どう対処したらいいの?
おねだりなめ自体は飼い主さんの迷惑になりにくい行動なので大きな問題はありませんが、しょっちゅうなめる場合には、欲求不満や退屈が隠れているのかも。
発散不足がないか確認しましょう。
お手入れ中になめるのは 「気持ちいいから?」
犬がなめる行動にはじつは相手に対して抵抗するときに見せるものもあります。
たとえばブラッシングが苦手な犬が、お手入れの最中にブラシを持つ手をペロペロなめるのは、「もうやめて~」とやさしく訴えているのでしょう。
どう対処したらいいの?
上体を緊張させていたり、お手入れが苦手な犬は、おやつなどで気をそらしつつ短時間ですませるような工夫を。
お手入れを気にせずなめている場合は、気持ちよくて思わずなめているのかも。
かゆみや違和感、 痛みで自分の 体をペロペロ......
散歩中に肉球を傷つけてしまい痛みがある、 爪が床に当たって歩きづらいなど、体に感じたなんらかの違和感に対して、その部分を気にしてなめるのはよくあること。
なめることで炎症がひどくなることも多いので、すぐにおさまらない場合は獣医さんに相談を。
どう対処したらいいの?
.愛犬の様子を観察して、同じ部位ばかりをなめたりゴハンや散歩などほかのことをしていても気にしていないかチェック。
いつもと違うと感じたら、皮膚炎や関節炎などの病的な原因を疑ってみましょう。