犬が吐くのはどうして?犬が吐く理由とは、よくある質問と対応策を公開

 

空腹で、食べすぎで、ストレスで......と 「犬の嘔吐」にはさまざまな理由があります。

 

ここでは、吐いたものに異物が入っていたなど、 理由がすぐわかるものは除き、吐いたときの 理由、対応の仕方、予防法を紹介していきます。

 

 

愛犬が吐いたことは ありますか?

 

ほとんどの飼い主さんが 経験している「愛犬の嘔吐」

 

多くの飼い主さんが、今までに一度は、愛犬が吐いている姿を見たことがあるのではないで しょうか?

 

では、いったいどうして犬はそんなによく吐いてしまうのでしょう?

 

実際に愛犬が吐い たときの体験談をもとに、吐く理由を見ていきましょう。

 

 

Case1、朝食前に泡のようなものを吐いた!

朝ごはんの前に、黄色い泡のようなものを吐いたことがあります。

 

吐いた直後はぐったりしていましたが、その後はいつもどおり元気でした。

 

 

A、空腹で消化液が逆流したのでしょう

食事の前に吐いたことと、吐いたものが黄色かったことから、嘔吐の原因は空腹と診断。

 

おなかに何も入っていない時間が長くなると、胃 や腸の消化液を吐いてしまうことがあります。

 

朝食前が多いですが、夕食前に吐く犬もいます。

 

空腹が原因の嘔吐は泡っぽい白い液体や、黄色い液体を吐くので目安にしてください。

 

 

※吐いたときの対応と予防

食事を小分けにして回数を増やそう

 

空腹で吐いたら、その後約30分は水もフードも与えないで。

 

すぐに与えると、再び吐いてしまうことがあります。

 

空腹時間が長すぎるのが原因なので、食事と食事の間が長くならないように回数を増やして予防を。

 

たとえば、朝夕に 食事を与えていたけれど、朝食前に吐いてしま うなら、寝る前にもフードを少量与えてみて。

 

 

Case2、食事をしてすぐに、フードをそのまま吐きました。

ガツガツと勢いよく食べた後、飲み込んだフードをそのままゴホッと吐いてしまいました。

 

吐いたあとはケロッとしていました。

 

 

A、急にたくさんフードが入ってきて体がビックリしてしまった。

勢いよく食べると、食道が刺激されて反射的に吐いてしまうことがありますし、急にたくさん入ってきたフードに胃が刺激されて吐くこともあります。

 

 

また、多くの犬は、あればあるだけ食べてしまいますから、 食べすぎて胃の許容量をオーバーしてしまい、吐くこともあるんですよ。

 

 

 

※吐いたときの対応と予防

時間をおいてから、新しいフードを!

 

吐いたあとは元気なので、すぐにフードを与えたくなってしまいますが、ちょっと待って!

次に与えるのは約20分以上たってから。

 

吐いたものは与えず、新しいフードを用意しましょう。

 

また、いつもは1回で与えていた量を、少量ずつ数回に分けて与えると、吐くのを予防できますよ。

 

Case3、一緒に旅行にいき、帰ってきたら吐いてぐったり

旅行では元気だったのに、帰宅後ドロッとした未消化のフードを嘔吐。

 

ぐったりしていたので心配しましたが、翌日には元気になりました。

 

A、旅行疲れがストレスになり吐いてしまったのでしょう

疲労によるストレスが原因ですね。

 

旅行は慣れない場所や環境での緊張が 続き、精神的にも体力的にも疲れてし まう犬が多いです。

 

そのストレスで胃 の動きが正常ではなくなることも。胃 酸が多く出たり、異常な収縮が起きて 吐いてしまう犬もいるんですよ。

 

※吐いたときの対応と予防

散歩などはせず、安静にさせて。

 

犬がゆっくり休める環境づくりを。

 

この場合は、疲れによるストレスなので、安静が一番。

 

寝ている犬をむやみに起こしたり、寝床の近くで騒いだりせずに、休ませてあげましょう。

 

また、疲れ以外にも、暑さや、寂しさなどのストレスで吐くことも。

 

温度管理や愛犬とふれあう時間を増やすなど、 ストレスを減らす工夫で予防を。

 

 

Case4、暑い日に散歩の後、呼吸が荒くなり吐いてぐったり倒れた。

夏の暑い日、近所の公園まで散歩にいったら、途中から呼吸が荒くなり、吐いたあと倒れて意識不明に。

 

A、熱中症による嘔吐。 すぐ病院に連絡をして!

暑い日に散歩したことで熱中症になったのでしょう。

 

犬の体を触って異常に熱い場合は熱中症の疑いが。

 

ただし、 熱中症の犬が必ず吐くというわけではありません。

 

 

※吐いたときの対応と予防

熱中症になったらただちに体を冷やして

 

もし愛犬が熱中症になってしまったら、ただちに愛犬の体温を下げてあげる必要があります。水道水を体にかけたり、水で湿らせたタオルでくるむなどして、体を冷やしながら病院に連絡を。

 

首や、のど、 足のつけ根、わきの下といっ た血管が多く通っている場所を冷やすと、効率的に体温を下げることができます。