インターネット上の情報に、もうまどわされない!ウソ・ホント?を見分けるためには?

インターネット上の情報に、もうまどわされない!ウソ・ホント?を見分けるためには?

1. ウソ・ホントの見きわめ方

信頼できる出典か、 情報の出どころを調べる。

まずは出典を調べ、「誰が言っているのか」と「なぜそう言っているのか」を知りましょう。

情報を発信している人が見つかったら、どんな経歴の人で、どのような考え方に基づいて述べているのかがわかれば、 本当かどうか判断できる材料のひとつになります。

2. ウソ・ホントの見きわめ方

愛犬の体の安全が最優先! リスクの高い方法は選ばない!

とくにインターネット上では、かなり極端な方法が書かれている場合もあります。

体罰などの極端な方法では関係性が悪化したり、愛犬の体や心に負担がかかる危険も。

情報を飼い主さんのなかで叫嚼し、少しでも愛犬に危険がある方法は避けましょう。

インターネットに載っていたこの情報ウソ?ホント?

Q、犬は家族の中で誰が一番上位にいるか順位づけをしているのはホント?

A、ウソ

犬には順位づけはできない。

群れで生きる動物には序列があり、その序列のなかでは弱者が強者に服従する「アルファ・シンド ローム」(権勢症候群)という概念がかつて広まり、その影響でこうし た考え方が出てくるのでしょう。

そもそも、順位づけをするためには、高度な言語能力や数学的思考が必要ですが、犬にはそういった能力はありません。

仮に「お母さんの言うことは聞くが、妹の言うことは聞かない」としたら、おそらくお母さんの言うとおりに行動するとごほうびがもらえて、妹の場合はもらえないから。

犬は「1位のお母さんには従うが、4位の妹には従わない」と思っているのではなく、そのときの状況に応じて行動しているのです。

Q、多頭飼いでは先住犬から先にゴハンを与えたほうがいいのか?

A、ウソ

ゴハンを与える順番はそんなに気にしなくてよい。

先住犬から先にゴハンを与える必要はとくにありません。

多頭飼いでも、一頭一頭の犬と飼い主さんとの関係がしっかりできている場合は、 犬は「必ずゴハンがもらえる」とわかるので、ゴハンをどちらに先に与えようと犬は気にしません。

犬は飼い主さんからゴハンを与えられるまで静かに待ち、犬同士が我先にとケンカするようなこともありません。

Q、犬をしつけるのに 叱ることも必要とあったがホント?

A,どんな場面で犬を叱っても効果はほとんどない

犬がよくない行動をしたときは叱ってもほとんど効果はありません。

実際、犬を叱っていると、犬はなぜそんな不快な目にあっているのかがわからず不安になります。 

それが繰り返されると、警戒心が強くなってしまい、吠えたり、噛んだりなどの問題行動に発展する原因になることも。

Q、犬をしかるときのマズルをつかむといいとあるのはホント?

A、ウソ

「母犬が子犬をしかるとき口を噛む」という誤った説に基づいた方法です。

犬がマズル(鼻口部)を噛みあうのはコミュニケーションの一種。

マズルを抑えて叱ると、犬は触られるのを嫌がり、噛むようになる。

口のお手入れもできなくなるので絶対にしないこと。

Q、「マッテ」以外の指示はあまり必要ないとあったがホント?

A、ウソ

いろいろな指示を聞き分けられる犬に、たとえば、「オイデ」は、離れたところにいる犬を呼び戻すことができ、 犬を危険な状況から回避できたりします。

このように、しつけは犬がより暮らしやすくなるために必要なマナーといってもいいでしょう。

しつけのトレ ーニングを通じて飼い主さんと愛犬の関係もより密に。 

「マッテ」以外にも、「オイデ」「ハウス」 などたくさん教えてください。

Q、インターフォンのチャイムに吠えてしまうとき、缶などを投げて驚かすと吠えやむというのはホント?

A、ウソ

音で驚かせることがそもそも難しい。

缶を投げて嫌な音をさせるのは、音が飼い主さんの仕業だと犬に気づかせない、いわば「天罰が下った」と犬に思わせるためです。

ただし、この天罰 を飼い主さんがうまく仕掛けられるかどうかが問題です 。 

理論的には正しい方法ですが、効果が期待できないポイントの1つ目は 「タイミング」。

吠えたら即座に天罰の音がしないと効果は出ません。

2つ目 は「音の強弱のコントロール」。

弱いと効果がなく、必要以上に強すぎると犬に恐怖を与えることに。

3つ目は「毎回必ず天罰を起こすこと」。

10回のうち5回しか天罰が起こらなかったとなると効果はないのです。 

むしろチャイムが鳴ったらハウスを指示するなどして吠えを防いでいきましょう。

最後に・・・

真偽のわからないうわさは多々ありますが、もしかしたらどのうわさも愛犬と飼い主さんの為を思って、みんなが試行錯誤した結果のひとつかも。

愛犬にぴったりな情報を見極め、有効活用できるといいですね。