愛犬がつい飲み込んでしまう錠剤の上手な飲ませ方

愛犬がつい飲み込んでしまう錠剤の上手な飲ませ方

錠剤の飲ませ方「舌奥のせ飲み」

愛犬がつい飲んでしまう。。

舌の上に直接のせることで、愛犬に薬を安全に飲ませる方法です。

おやつでごまかす必要がないので、食事制限が必要になったときなど、いざというときにも役立ちます。

1. 左手であごの左側をやさしくつかみ、下あごを開かせたまま固定します。

そのまま、錠剤を握りこんだ右手を口に近づけていきます

※正面からを嫌がる場合は、フードを使って慣れさせるか、犬の側方などから行いましょう。

2. 左手で愛犬の下あごを固定したまま、近づけた右手を、愛犬の口の中にすばやく差し入れます。

顔を上に向かせるとやりやすいです

3. 左手で下あごをしっかり開き続けながら、右手の親指を使って、舌の上に薬を置きます。

舌の奥に置けるよう、少しずつ練習して。

4. 舌の上に錠剤を置けたら、口から手を離します。

慣れないうちはフードなどを使って、嫌がらない程度に繰り返し練習しましょう

以上のやり方で嫌がるのであればすぐにやめましょう。

下あごを持つと薬を入れられると犬が学習し、さらに嫌がるおそれも。

その場合はフードに混ぜるなど工夫も必要です。

それでも錠剤を嫌がる愛犬には、錠剤を砕いたりカプセルを開けて粉にしたりして飲ませる。

どうしても錠剤やカプセルのままだと飲もうとしない場合には、錠剤を砕いたりカプセルを開けて薬を出したりして、食べ物やシロップなどに混ぜると良いでしょう。

薬の種類によっては、砕いてしまうと苦くなってしまう場合や、薬の効果や吸収に変化を与えてしまう場合があります。

砕いたり、カプセルから出して与えても問題がないかを、かかりつけの動物病院さんにご確認いただくと安心です。

粉薬・液剤の飲ませ方

好きなご飯に薬を混ぜて与える。

ウェットフードに混ぜ込んだり、刻んだお野菜、お肉などをお水で煮たものにお薬を混ぜて与えたりします。この時、片栗粉や葛粉でとろみを付けて与えても良いでしょう。

・普段、食事として与えているフードに混ぜてしまうと、味を嫌がった場合にそのフード自体を食べなくなってしまことがあります。 

主食として食べているものとは別の食材に混ぜたほうが良いでしょう。

・食べ物の量が多過ぎると、食べ残した中に薬が残ることがあります。

食べ物の量が適当になるように調節をしましょう。

スポイトや注射器を利用する

粉薬は水で溶いて、スポイトや注射器を利用して飲ませましょう。

あまり多量の水に溶かしてしまうと、すべてを飲ませるのが大変になってしまうこともあります。

飲ませやすい程度の少量の水で溶かすようにしましょう。
また、一度にたくさん飲ませようとすると、薬がこぼれ出てしまうことがあります。

調節をしながら飲ませましょう。

水に溶かしただけでは苦くて飲もうとしない場合には、投薬用のシロップ剤(単シロップ)やガムシロップを利用すると甘くなって飲みやすくなります。

 

ぺピイ愛犬の投薬補助フード

いぬのきもち2019年3月号より